「もはや日本を越え、大リーグを目標に据える時だ」
先日、韓国を訪れた日本プロ野球・横浜のオーナー陣が、SKの金星根(キム・ソングン)監督との夕食会の席で、金監督に横浜の選手らをSKの練習に参加させてほしいと要望した。日程や規模など詳細はまだ決まっていないが、在日韓国人として日本で野球を始め、数年前にコーチとして研修に参加した経験のある金監督としてはうれしい限りだった。
日本の野球は金星根式野球の母体ともいえる。これを習得するためにすべてを傾けて努力してきた金監督だが、いつしかこれを教える立場となったのだから、感慨もひとしおといったところだろう。金監督は28日、木洞でのヒーローズ戦の試合前に「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)やアジア・シリーズ(コナミカップ)、北京五輪で好成績を挙げたことから、最近日本では韓国野球を学ぼうという動きが出ている。近い将来日本野球を完全に越える日が来ると断言できる」と語った。
金監督は「両国の野球の歴史には50年以上の差があった。1990年代、韓日スーパーゲームで日本野球を見た選手らは非常に驚いた。当時捕手だった李万洙(イ・マンス)ヘッドコーチが二塁に送球しようとした際、日本の走者は既に二塁に到達していた。遊撃手のユ・ジュヒョンがボールを補給したとき、相手は既に一塁に到達しかけていた。このように技術やスピードなどすべての面で劣っていた」と当時を振り返った。
続けて「しかし、現在までにかなり追い付いた。今やスピード以外では日本に劣っていない。むしろパワー面では韓国がリードしている。これまで日本の野球に追い付くために努力してきたが、もはや韓国野球の目標を大リーグに据える時に来ている」と強調した。
昨年のアジア・シリーズで日本一の中日に1勝1敗し、日本ファンをヒヤリとさせた金監督は大会終了後の会見で、公然とアジア・シリーズ優勝を宣言した。もちろんアジア・シリーズに出場するためには韓国シリーズでの優勝が先決だが、金監督の目はもはやアジアを越え、世界に向いているようだった。
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